マネーの虎はヤラセなのか!?【ネットアイドル】志願者だった[おさP(高橋修)]が収録の裏側を語る!

目次
ヤラセの噂!?管理人考察
マネーの虎の番組はヤラセだったのか?
虎である社長達はガチで自分の金(または自社の金)で投資をした。
虎同士の喧嘩・途中退場・投資判断において、番組側からの指示があったことは無い。
プレゼン収録においてヤラセと言われるものは一切無かった。
ではなぜ、マネーの虎はヤラセだったとの疑惑が出るのか。
ひとつに「台本がある=ヤラセである」と思い込む人、「‶台本”の意味」を履き違えてしまう人が多くいることによるもの。
テレビなので当然に、放送作家(構成作家)がいてディレクターがいて、台本があり演出がありカンペも出る。
だからと言って、志願者との事前相談無しに番組側が制作した台本をもとに、演技素人である志願者が役者となり、セリフを覚えて演じると言ったようなガチのヤラセ的なものは一切無かった。
自社の宣伝目的で出演した一部の人を除き、志願者は自らの事業プランでマネー獲得を目指して出演したというのが事実であった。
一方、マネー成立後の追いかけ特集、その後の収録においては過度な演出の域を超えて、ヤラセ収録が多発した。
結論。
マネー成立者である志願者が、実際はその事業をしていなかった、番組から用意された事業をやらされたなどの根本的なヤラセは無く、皆真剣に自身が考案した事業に取り組む志願者およびマネー成立者であった。
マネー成立からその後の追いかけ特番では、過剰演出によるヤラセが多々あった。
志願者[おさP]が収録の裏側を暴露
ネットアイドルを育てたい、そのための劇場を作りたいと3500万円を希望し、ノーマネーでフィニッシュしたAKB48ビジネスの志願者[おさP]こと高橋さんが収録の裏側を語る。
出演までの経緯
2002年11月26日 マネーの虎出演決定
虎の出演決定!
KAZにすぐさまパフォーマンス用の曲をお願い。
この時点では、5~6人連れて行って、ファッションショー形式のパフォーマンスをやる予定だった。
2002年11月28日 日テレと第1回打ち合わせ
第1回目の日テレとの打ち合わせ。
希望内容と希望金額が変更。
ディレクターより、できるだけたくさん連れてきてくれと言われる。
その代わり、パフォーマンスは無しでいくことになる。
KAZには、曲が使われないかもしれないと悲しいお知らせをする。
2002年11月30日 日テレと第2回目打ち合わせ
いつもの稽古日。
パフォーマンス無しと言われたけど、せめて歌だけでも歌いたいと思って、KAZに
「I Believe In My Power」の作曲を依頼。
打ち合わせのときに、無理にでも歌わせてもらえるようにお願いしようと思う。
夕樹、みゅう、あかりを連れて、日テレに2回目の打ち合わせ。
パフォーマンスをやらせてもらうことをお願いするが、人数が多ければ無理と言われる。
メンバーは、おれの後ろにならんで、質問に答えるくらいにすることになる。
2002年12月2日 日テレより稽古風景の撮影希望
最終打ち合わせの日程が決まらないので困る。
ディレクターより、収録当日に稽古風景を撮影したいと希望がでる。
「I Believe ~」の練習風景を撮ってもらえば、KAZと龍郎の努力が報われると思って、少し安心。
ふたりには、作業をそのまま続けてもらうことにする。
東上野区民館を予約する。
2002年12月4日 最終打ち合わせが収録前日に決定
ディレクターより連絡あり。
やっぱり何かパフォーマンスやってくれと言われる。
「今さら何をぬかすか!」と思いながら、「I Believe ~」をやるしかないと判断。
しかし、名古屋組、大阪組は当日しか稽古ができないため、ダンスをやめようかと思う。
しかし、龍郎が一所懸命振り付けを考えていることを思うと、簡単なものでいいから、ダンスはやろうと決める。
最終打ち合わせが収録前日に決まる。
2002年12月5日 日テレより曲の時間指示
ディレクターより連絡。
パフォーマンス用の曲を1分にしてくれと言われる。
KAZに依頼する。
2002年12月6日 日テレと第3回打ち合わせ
日テレと最終打ち合わせ。
台本ができていて、内容にちょっと困る。
ある参加予定者の歌が聞きたいとディレクターから希望が出るので、連絡するが、連絡付かない。
連絡が付くまで、どこかで時間をつぶしていてくださいと言われ、銀座あたりを放浪する。
途中、ディレクターから「未成年者の出演はNGになりました」と言われ、「今ごろ言うな!」と怒る。
結局、終電まぎわの電車で家に帰る。
電話で参加メンバーから「しっかり練習したパフォーマンスをやるべきではないか」という意見が出るが、これまでの経緯からして無理だったし、士気の問題から、前日に言うことではないと思って、ちょっと受け入れられなかった。
参加メンバーが少なくなったため、パフォーマンスのレベルが重要になってしまったが、ここまできたらやるしかない状況になった。
徹夜で準備。
2002年12月7日 日テレにて収録当日
そして当日。
台本・リハーサル
台本で決まったこと
「マネーの虎」には、台本があり、リハーサルがありました。
台本は、打ち合わせでおさPが言った話をディレクターと作家が構成したものでしたが、この台本とリハーサル、さらに本番の途中で出されるカンペに惑われされて、失敗してしまいました。
台本のだいたいの内容は、以下の通りです。
ちなみに、台本は、回収されたので、部外秘のようです。
だから、ここに書いてあることは、絶対に話さないでください。
①今の芸能界の問題を指摘
②今の芸能人のどこが悪いか
③MajoCLUBのことを説明
④「夢」について大いに語る
⑤具体的な計画を説明
⑥メンバー登場
⑦最終判断
リハーサルで決まったこと
3回のリハーサルで決まったことは、以下の通り
①「芸能人の実名を出して、インパクトを与えましょう」ということになり、だめだと思う芸能人を聞かれる。
「深田きょうこや松嶋菜々子は、人気に比べて実力はまだ」と答えたら、台本になった。
②「キムタクはどう思いますか」と聞かれて、「かっこいいです。すごく勘の良い人だと思う」と答える。
「芝居は?」と聞かれたので「もっと上手くなるでしょう」と答えたら、台本には「キムタクは、勘がいいだけで・・・」となってた。
③「とにかく夢を熱く語りましょう」ということで、「夢について語る」と台本に書かれた。
本番
★スタート
今の芸能界の問題点を指摘する。
「プロダクションがTV局の下請けになってること」を中心に論理的に話をする。
けっこう、みんなうなずいていた。
「登録料で食ってるプロダクションがいけない」という話をしたら、加藤社長(ひばりプロダクション)が、ちょっと反発。
しかし、川原社長(ラーメン:なんでんかんでん)は、おさPの話に同意する。
★約10分経過
「今の芸能人にまともな人がいない」と台本・リハ通りに話をする。
加藤社長が、ちょっと怒りモードになる。
★約20分経過
具体的な計画の話になる。
ライブハウスを持つことがメインの計画なので、そのことで色々聞かれる。
<おさPの失敗その1>
費用の内訳や収支計画もしっかり作ったのに、「ライブハウスの売上は?」と聞かれたときに、スコーンと抜けてしまって「え~・・・」と考えたらツッコまれてしまった。
★約30分経過
具体的計画の話になったら、加藤社長がとても挑戦的になってきた。
やはり、同業者で、しかも、おさPが否定的な話をしたからだと思う。
何を話しても、反対意見を言われる。
おさPだんだんイライラしてくる
★約40分経過
「深田恭子やキムタク批判」のカンペが出る。
それを話したら、ここで、社長のみなさんのムードが悪くなる。
<おさPの失敗その2>
カンペ通りに話をしてしまった。
ディレクターにのせられてしまった。
カンペを拒否することだってできたのに、「インパクトがあるから」というディレクターの言葉を信じて、自分の本心ではないことを話してしまった。
<おさPの失敗その3(これが最大の失敗)>
「それじゃ、あなたのところに所属するタレントは、最高のタレントなの?」と聞かれて、正直に「いや、まだまだです」と答えてしまった。
この答えで、一気に最悪のムードになる。
それまで、さんざん芸能人批判のようなことを言ってしまったことで、この正直な発言が批判の元になる。
「なんで、そういう人を連れてきたの」と激しいツッコミが起こり、吉田栄作からも「そんな人のパフォーマンスは見たくない。結果が見えてる」などと言われる。
おさPとしては、まだまだこれからのみんなが、本気で頑張ってやっていることや、みんなの「夢」や「可能性」に賭けてもらいたいことを伝えたかったのに、台本・リハーサル・カンペにのせられて、方向修正が効かなくなったことに気づくが遅かった。
★約50分経過
川原社長の「おれは見たい」の言葉で、メンバー登場。
「I Believe ~」をやるが、練習の力を発揮できなかった。
最悪の評価をされる。
自分の責任を感じて、まじでクラクラして倒れそうになる。
「どうやってタレントを集めたの」の質問に「3000人を超えるネットアイドルから選んだ」のカンペが出たので、その通り答えたら、「あれが3000人から選んだ人なの」とツッコまれる。
みんなをさらし者にしてしまっていることで、更に倒れそうになる。
★約1時間経過
商売の仕組みそのものが誤解して伝わってしまっている。
おれは、あくまでもMajoCLUBをやりたいのに、元ミュージシャン、元コンピュータビジネスの企画屋、元コンサルタントという経歴で、「飲食とコンピュータ好きのミュージシャンが自分のリベンジがしたいだけ」というふうにとらえられる。
この時点で、何を言っても聞いてもらえなくなる。
最後のあがきをしようと、夢について熱く語るが、逆効果だった。
<おさPの失敗その4>
「金をもらいにきたじゃない。自分たちの夢に賭けてもらいにきたんだ」という話を打ち合わせでしたとき、ディレクターから「その言葉は、素晴らしいから、最後に言いましょう」と言われ、リハーサルでもその予定でいたが、虎のみなさんには通用しなかった。
★ラスト
おさPの芸能界についての考えや、MajoCLUBの姿勢については、共感できるが、タレントの発掘と育成のシステムができていないことを批判される。
加藤社長からは、「あなたのやろうとしてることは、美空ひばりがやろうとしたことと同じ。美空ひばりができなかったことをやれるわけが無い」と言われる。
また、「あなたには、タレントを見る才能がない」「責任を感じるなら、すぐに解散しなさい」とも言われる。
「最後に何か」と聞かれ、暴れようかと思ったけど、これ以上みんなに傷をつけたくなかったから「特にありません」で終る。
★収録後
うつむいて歩くことだけは絶対しないように、胸を張って控え室まで帰る。
みんなに報告したが、何をどう言えばいいか分からないくらいだった。
ただ、言える事は、全部おれの責任であることだけだった。
しかし、みんなが、「まだやりたい」と言ってくれたことに、少し気が楽になった。
ここまでも撮影されていたが、「ラストは元気良く終りましょう」ということで、取り直し。
みんなで「おー!」とか言って終る。
反省とまとめ
反省
たいへん失敗の多い出演でした。
①やっぱり、「TV的」にされてしまった
ディレクターの指示や台本は、実際、面白いものに感じたけれど、やはり、「テレビ的に面白い」が優先されてしまう。
TVの恐さは、いろいろ聞いて知ってたつもりだけど、やられた。
②台本やカンペを信じすぎた
上の①とダブるけど、台本・カンペは、やっぱり「テレビ的」になってしまう。
結局、自分の言いたいこと、やりたいことがディレクターにも伝えられなかったため、台本・カンペが自分を追い詰めるような内容になってしまった。
③情が入ってしまった
パフォーマンスは、本番直前の練習の時点では、元気があって、それなりに良いものでしたが、本番は、やはり場慣れしないことや練習時間が少ないことで、練習通りの力が発揮できていなかった。
龍郎とKAZの努力や、みんなの気持ちを大切にしすぎて、結果を創ることへの執念が欠けてしまった。
悪い意味で情が入った。
<そして、最大の反省>
④みんなのことをもっと信じることができなかった
「それじゃ、あなたのところに所属するタレントは、最高のタレントなの?」の質問に、たとえどうであれ「最高のメンバーです」と言えなかったことが一番の反省だし、それを言うことがおれの一番の仕事だった。
これを言っていれば、恥をかくのは、おれだけで済んだのに、みんなに恥をかかせて、傷をつけることになってしまった。
まとめ
3500万という金額に「無理だ」という意見もありましたが、金額は問題ではありませんでした。
「今日はすごく期待していた」という言葉も出たくらい、投資する側にとっては、金額よりも内容だということです。
その点では、さすがにいろいろ苦労して、成功してきた社長たちだと感心しました。
今回、出演したことについては、まったく後悔はありません。
ただ、結果として最悪になってしまったことへの責任はとても厳しく受け止めます。
おまけ
マネーの虎の放送から約3年後、劇場版ネットアイドルのプレゼン内容と同じビジネスモデルがプロデューサー秋元康氏によって世に生み出される。
のちに国民的アイドルとなったAKB48の劇場初公演までの軌跡は以下の通り。
2005年7月1日 第1期メンバー募集
「48劇場までの軌跡」として公式ブログを開設。
2005年10月30日 合格者発表
24人の合格者が発表される(全応募者7,924人/倍率約330倍)
2005年11月1日 劇場オープン日決定
劇場オープンが12月1日に決定。
2005年11月28日 劇場オープン日延期
レッスン指導者が「現状ではステージに出すレベルに達していない」と判断し劇場オープン日の1週間延期を発表。
2005年12月8日 劇場オープン!
秋葉原48劇場においてデビュー公演を実施。報道陣を除く一般の観客は7人であった。