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マネーの虎の台本【劇場型ネットアイドル】志願者だった[おさP(高橋修)]のオーディション事業内容とプレゼン内容の台本作り

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目次

はじめに

マネーの虎では事前に志願者と番組スタッフとで打ち合わせをしたプレゼン内容の台本が存在します。

この台本は、予め結果が決められているようなヤラセ的な意味での台本ではありません。

マネー成立に向けて、志願者と番組スタッフが入念に打ち合わせをして、一緒に作戦を立てて作り上げるプレゼン内容の構成のことです。

マネーが成立しやすいように、希望金額を二人三脚で決めたり、すでに事業を開始している志願者であれば、時にはそのお金の使い道を相談して決めたりもします。

以下「ネットアイドル(劇場型アイドルAKB48ビジネス)」の台本作りの経緯です。

 

MajoCLUB(ネットアイドル)の運営基本方針

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マネーの虎オーディションと収録当日に、事業計画を以下のようにプレゼンして、ディレクターも、虎の社長たちからも強い共感を得ました。

 

【MajoCLUBを作った動機】

MajoCLUBは、現在の芸能界のシステムでは救うことのできない、才能ややる気を持った人をサポートし、素晴らしいエンターテイナーを育てることを目的に作りました。

 

【現在の芸能界の問題】

問題は、大きく二つあります。

①プロダクションが下請け体質であること

大手を除く、現在のプロダクションのほとんどが、下請け企業であることが問題になります。
メディア(テレビや雑誌)からの仕事を取ることだけが、会社を存続する方法となっているため、影響力の無いプロダクションは、食っていくことが一番になり、タレントの育成がおざなりになっています。
また、タレント志望者から登録料を取ることが、会社の経営基盤になっているプロダクションも多く、登録料が払えないために、あきらめる人も数多くいます。
これは、たいへん歪んだシステムです。

②テレビ至上主義であること

芸能界は、経営的にも風潮としても、テレビがすべてになっていることが問題です。
テレビ出演が最大の収入源であるため、プロダクションがテレビ局の下請けになり、タレントがテレビ局の「駒」になり、使い捨てられています。
また、テレビに出ていなければ、芸能人とは言えないという風潮ができていて、演技力・歌唱力・芸を磨くより、テレビ的な面白さを追求していまい、エンターテイナーとしての実力があまり考えられていません。

以上2つの問題から、質の高いエンターテイナーが育たない状況にあります。

 

【問題を解決する方法】

問題解決方法は、3つあります。

①自活できるビジネスシステムを持ったプロダクション

テレビに頼らず、自分でメディアを持ったり、商品を販売するシステムを持ったプロダクションになることが求められます。

②エンターテイナーの育成に直結した表現の場

やり直しの効かないライブが、一番エンターテイナーを育てます。

③地方の活性化

東京に一極集中した芸能界であるため、地方の才能ある人材が日の目をみないまま埋もれてしまっています。
地方のエンターテイメントの活性化が必要です。

以上の事柄から、MajoCLUBの企画は以下のように作られました。

 

MajoCLUB(ネットアイドル)の企画

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①誰でも参加できる

ある程度の資質と強いやる気があれば、誰でも参加できるものにしました。
登録料・月謝なども取らずに、できるだけ参加者の負担を軽減し、トレーニングなどに集中できるようにしました。

②イベントを中心とした活動

ライブが一番エンターテイメントを育てるため、イベントを中心とした活動を行うものにしました。

③地方拠点

ライブを中心に活動することで、地方でも活発に活動ができるようにしました。

④インターネットの活用

テレビ・雑誌に変わるメディアとして、インターネットを活用しました。
学校教育にコンピュータが導入されたため、毎年120~150万人のインターネット利用者が増え続けることに注目した計画です。

 

当日プレゼン用の台本作り

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【最初の企画】

最初の企画は、「新しいスタイルのエンターテイメント企画会社設立:希望額1000万」でした。
この内容で、「イベント開催」、「DVD製作」を行うもので、オーディション合格となりました。

 

【1回目の打ち合わせ】

1回目の打ち合わせで、内容と金額が修正され、「新しいスタイルのエンターテイメント企画会社設立:希望額3500万」になりました。
この内容で、最初の企画に「ライブハウス経営」が追加されました。

 

【なぜ企画が修正されたか】

最初の企画では、投資される可能性が少ないことが理由です。
1000万で、イベントとDVD製作をやっても、1000万以上の利益がペイできません。
結局は、花火を1発打ち上げて終るだけになります。
投資者は、継続し、安定した経営ができる会社にお金を出し、永遠に配当を受け取ることを望みます。
だから、金額の問題ではないのです。
MajoCLUBが継続・安定し、経営するためには、確実な「めしのタネ」が必要となります。
そのためには、ライブハウスというハコが必要となりました。
過去におれが飲食業のコンサルタントとして実績を作ってきた経歴も大きなウリになると判断しました。

 

【修正前:イベントとDVDの収支】

希望額1000万円

費用 計 ¥5,150,000

600000 イベント会場費(500人のホール)
300000 設備・大道具・小道具
200000 外注費(照明・音響)
100000 雑費
3500000 DVDコンテンツ制作費(3000枚)
150000 DVDプレス
300000 DVDジャケット・ケース

収入 計 ¥6,100,000

1600000 イベント入場料(チケット2000円*800人)
4500000 DVD売上(1500円*3000セット)

販売利益 ¥950,000

イベントとDVDを1度やっただけでは、この程度の利益しか見込めません。
ここから更に人件費、出演料などが支出されます。
これでは、ビジネスとして基盤が弱すぎるため、出資の可能性は、まず、あり得ないと判断しました。

 

【修正後:ライブハウスの収支】

希望額3500万円

費用 計 ¥11,500,000

1050000 家賃(70坪、坪単価15000)
200000 水道光熱費
1250000 人件費
8000000 原価(ドリンク、フード)
1000000 減価償却

収入 計 ¥18,000,000

4500000 ランチ(客単価1000円*180人*25日)
13500000 ライブ(客単価3000円*180人*25日)

営業利益 ¥6,500,000

昼はランチ、夜はライブありの食べ放題で営業した場合の想定です。
客席数は、120席(スタンディング200名)です。
立地条件が大きく影響しますが、ごく平均的な数値でのシミュレーションです。
このライブハウスで稼いだ金をイベントや他の企画にまわします。

希望金額について、いろいろ意見があるようですが、ビジネスとして成立させるためには、1000万でイベント&DVDだけでは無理で、ライブハウスがあってこそ、ビジネスの形になります。
だから、3500万になりました。

このビジネス計画を元にして、3回の打ち合わせを行い、台本ができあがりました。

 

おまけ

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