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マネーの虎のその後【おにぎり屋】860万円マネー成立後オープンに向けて準備!途中リタイアでフィニッシュ!

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おにぎり屋
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高橋社長

目次

マネー成立後

マネーが成立したのがおよそ1年前。

彼女は、ひとり家に閉じこもり、おにぎりの試作品を作り続けた。

しかし、思うように進まない。

それを見兼ねたのか、高橋がなりは彼女にある提案をした。

 

 

ウチの社内に入れて

 

まず、人の事を頼れる環境を与えてあげて、もう少し心をほぐしてあげたいなっていうふうに思いまして。

ウチの社内に1年間、契約社員としていらっしゃい。

月50万円で、年間で600万円の給料は保証しましょう。

そしてプラス、スタッフという形でウチのスタッフを10人位、女の子ばっかりのレディースチームを作ろうと思っているんですが。

そのチームで一緒になって、団体戦。

そのチームワークで物事を成し遂げるっていう。

たぶん彼女初めてなんじゃないかなと思うんですけども。

そういう環境を与えてあげて、勝つ経験をさせてあげたいと思ってるんですが。

高橋がなりは言った。

まずは閉ざされた心を開けと。

それを彼女も受け入れた。

すべては社長になるために。

 

仕事ですから仲良くってのはどうかと思うんですけど

 

一生懸命頑張れたらと思っております。

最初に考えていたのが、世界に通用するおにぎり屋のフランチャイズの社長になりたいが夢だったんで。

おにぎり屋

構想6年の胸の内を語る彼女。

総勢10名の女性スタッフをしたがえ、開店準備は急ピッチで進んでいった。

そして、3月1日。

彼女はおにぎり屋のオープンを3月1日と決定した。

この商売の要は、何といっても商品開発。

彼女が抱いていたイメージがスタッフに伝えられる。

その中から次々にメニューは絞り込まれていった。

彼女はもう一人ではない。

高橋がなりの思惑通り、いつしか顔の表情は穏やかになっていった。

おにぎり屋

この時点でマネー獲得から3ヶ月。

彼女の野望が着々と形になっていく。

移動販売用の車両、軽トラックに彼女の希望通り簡易キッチンの改造がなされる。

車両費用は1台300万円。

テスト用として、まずは1台目の購入が決まった。

事の全てが上手く進んでいた。

あとは新感覚のおにぎりが武器として備わるだけ。

試作品作りは連日深夜に及んだ。

 

オープン予定1週間前

 オープンを1週間後に控えたこの日。

 待望の移動販売用の車が完成した。

おにぎり屋

軽トラックの後ろには流し台やショーケース、ガス、水道が完備された。

まさに、全ての武器を兼ね備えた想像以上のドリームカーである。

車両代として300万円が消えた。

おにぎり屋のオープンに向けて全てがそろった。

しかし、どこか彼女の表情に陰りが。

実は、この時すでに彼女の運命は狂い始めていた。

高橋がなりも、彼女を支援していた女性スタッフも、もちろん取材を続けていた番組ディレクターでさえも。

彼女に起こっている異変に気付かないでいた。

気付いていたのは彼女ただ一人だった。

皮肉にも、あの時の彼女の言葉が現実のものとなってしまったのだ。

おにぎり屋

「3日寝ないでも頑張れるように」

「4日寝ないでも頑張れるように」

「倒れてからはじめて寝れるような勢いでやっていけると思います!」

この時、彼女はある病魔に蝕まれていた。

構想6年、待望のオープンまで僅か1週間たらずのこの日。

涙を流す彼女の口からある言葉がこぼれた。

 

 

できないかもしんない…

 

 

おにぎり屋

彼女は分かっていた。

オープンの日まで自分の体が持たないということを。

 

ガン宣告

翌日彼女は精密検査を受けることに。

それはマネー成立から4ヶ月後の悲劇だった。

診断の結果は。

 

 

ガンって言われて…

 

 

おにぎり屋

彼女はガンに侵されていた。

その旨を投資した高橋がなりに伝える。

しかし、高橋がなりは彼女に思いもよらぬ言葉を浴びせる。

マネーの虎として、それは当然の言葉だったかもしれない。

 

まあどちらにせよ

 

良性にせよ悪性にせよ、そこの部分を切って手術をしなければならないという状態だったんですけども

 

本当にこれ冷たい言い方だけどもね

 

能力が無いってことなんだよ

病気になるってことは

それを理解できないと経営者になっちゃいけないの

高橋社長
 

あの…
こういった病気でも能力が無いうちのひとつなんでしょうか?

 
 

ええ。

 

だって結果なんだもん経営者って。全てが。

頑張りましたとかはそんなの一切関係ないの。

全て結果なの。

そういう運のない人間は経営者になっちゃいけないの。

例えばの話ね、今回の病気。

俺だったらどうしただろうと思う?

まずはね、隠すこと考える。

要するに人を頼っちゃいけないの経営者って。

誰も頼っちゃいけないの。

自分ひとりしかいないの。

おにぎり屋
 

この日から1日も休みませんっていうとこから来て。

 

そこまでの間に身体作りして、精神的な部分も経営者になって、一気にスパートする。

別に休むなって事じゃないからね。

そういうつもりでいらっしゃい。

遅れを取り戻すんだというつもりで。

高橋がなりは彼女を見捨てなかった。

さらなる期待を託し回復を待っていると。

その気持ちは彼女にも十分伝わったであろう。

その翌日、彼女は入院した。

早く夢の商売を始めたい。

そんな思いが彼女をガンから2ヶ月で復帰させた。

再びおにぎり屋オープンへの夢が広がった。

 

しかし!

 

辞退

 

 

えーと…
辞めさせていただきたいと思っております。

 
おにぎり屋

ガンは治った。

しかし、おにぎり屋は辞めたいと。

入院中に彼女は考えに考え、そしてそのような結論に至ったという。

では、何をベッドの上で考えたのか。

その理由は、まずは高橋がなりに直接伝えたいという。

 

今回なんですけど

 

やはりこれは、やらせていただいたことだからこそ分かることなんですけども。

自分のお金でやらなくちゃダメなんじゃないかなと思ったんですよ、今回。

人のお金を使ってやるっていう風に考えた時に、踏み出せなくなっちゃってたんですね。

自分だったらこういう風にしただろうという所も、人のお金を使うからこういうふうにしちゃいけないとか。

 

辞める辞めないは出した人間が決定する。

 

要はその事業の命はその人間に預ける。

先ほど、お金を出してもらうってことが、凄く責任があってって話をされてたけれども、それを本当に分かってるんであるならば、大橋さんから辞めるって言葉は言っちゃいけないと思う。

それは主権を持ってる人間。

おにぎり屋
 

僕は3回人の金でやってるから。

 

自分の金1円も使ったことない。

で、3回目に成功を。

成功ってのは利益を上げることが出来たっていう部分で、出した方々にもその何十倍ものお金を返すことが出来た。

何かお金を持っている方が持ってないものを持ってるんであるならば、その人たち投資家からお金を出してもらって事業をするってことは、僕はおかしくないと思ってる。

やだなと思うことは僕もあった。

だけども、その投資家の方が「続く限りやれ」もしくは「さらに補填する」と言うのであれば、自分から辞めちゃいけないと思うんだよ。

今回来てもらったのもそこなの。

正直言ってね。本当は…

楽になるよ俺。

大橋さんと離れれば。

うん。ただ僕はね、意地で生きてきたんで。

その周りに見てる連中、この事業が失敗するだろうと言った連中に

「やっぱり失敗した!」

と言われることが、僕のプライドが許さないんですよ。

でその時にもう1個言いたかったのが、その出してもらった人間の1番最低限の義務は…

自分から辞めるって言っちゃいけない。

それを伝えたかったの。

高橋がなりは気付いてほしかった。

彼女に投資した理由を。

「出してあげて認めてあげるから」

「俺は未だに金持ちだって感覚ないし負け犬だったものがあるもので」

「この先輩方ね、実はライバル関係なんです、僕にとっては」

「やっつけてやりてぇなって、お前と組んで」

「信用された人間を裏切るか得させるか。それがあなたの価値だと思うので。そんな気持ちでやってくれれば嬉しいなと思います」

金にまつわるこの物語は最終局面を迎えた。

860万円を獲得したその女はオープンを直前に辞退するという。

しかし、投資者である高橋がなりは許さない。

それは何故か…

「もう投資したくてしょうがなかった」

「誰かに投資して、俺が投資されてきた分をお返ししたかった」

 

説得から2ヵ月後

高橋がなりの説得から2ヵ月後。

彼女は結論を出した。

果たして商売を再開するのか、辞退するのか。

おにぎり屋

 

 

結論聞かせていただけますか?

 
 

この話を辞退させていただきたいということで今日参りました。

 

一番の大きな理由として、人からお金をもらってビジネスをするということの責任感の重さ、プレッシャー。

もし自分でお金を貯めていて商売をしていたのであれば、私はこうだと思った方に走れたんですけれども…

まあそれが失敗に繋がるかもしれないんですけど。

最後まで自分の意見っていうのを押しきれないでいた。

あと第二点として、病気になってナイーブになっているというわけではないんですけども…

以前のような私のやる気の問題。

100%それに取り掛かれるといったら、どれだけでも頑張っていけるかというと、臆病な自分もまだいるんですね。

ただ、病気のことだけを盾にするのではなく、ビジネスとしても、自分が甘かったと反省していますし、高橋社長にもご迷惑掛けたと思っております。

 

大橋さんの気持ちを高橋さんに責任を持って伝えますので。

 

彼女は自ら高橋がなりの前に出向くとは言わなかった。

吉田栄作は彼女の胸の内を伝えるべく、高橋がなりの元を訪ねた。

高橋がなりはこの後、意外な決断を下す。

 

あのー、1点は僕のミスなんです。

 

っていうか最終的には上手くいかないんで、責任者のミスなんですよ。僕のミスなんですよ。

まず資金的にマイナスになろうとも何であろうとも、バックアップしてあげるよという姿勢。

そのために社内に入りなさいという言い方をしたんですけども。

それでやはり経営者ってのは儲からないと飯が食っていけない。

その分給料って形で出してあげるからっていう。

みたいな伏線的なものだと思っています。

ならばそういう環境を作れば成立するのかと思ってたら、逆に彼女の一番良かった部分のハングリーさを無くしてしまった。

その噛み付いてくる牙が良かったわけなんですよ。

ということを買ったのに、野生の動物をオリに入れてしまった。

そっからまた表に出そうとしてるっていう。

考えてみたら、失敗すべくして失敗したのかなと今だと感じられる部分なんですが。

意外にも、高橋がなりは自分にも非があったと語る。

しかし今回の彼女に対し大きな疑問を投げかけた。

 

信じられないんですよ。辞めるって言うのが。

 

たぶん全国の経営者の方々は「何で辞めるの?」っていうふうに思うと思います。

リスクが無くて、まだ資金があるのに、自分から辞める。

絶対に自分で経営されてる方々は「許せない」って言うんじゃないですかね。経営者は。

サラリーマンの方は同情される方がいっぱいいらっしゃると思うんですけども。

俺達のやってる戦場を、経営ってものを、馬鹿にしないでくれ。っていう。

資金繰りしながらやってる社長なんか絶対に許せないでしょうね。

高橋社長

 

 

860万円の全てを使っちゃったわけではないんですよね?

 
 

ざっと計算すると、ほとんど車の300万円くらいで、それプラスの食材等は大した金額じゃないです。

 
 

まあ実際に動き出しちゃったと思うんで

 

その300万円って額ってのは戻ってこないわけじゃないですか。

その辺の回収なんかはどうなされるおつもりですか?

 

それ以上の勉強を僕がさせてもらったというふうに自負しております。

 

痛い経験なんでいい勉強になった。

良い経験値なんですよ。

だもんで、返してくれって気も全くありませんし、元々僕がそういうルールを作りましたんで。

 

今回に関しては、やはり最終的な決断を出すのは、投資をしていただいた高橋さんご自身に以外にはありえないので、最終的な決断をお出しいただけますか?

 
 

何度もあったんです、辞めたいって話は。

 

その度に会って説得して、続けてもらってきたんですけども。

もう今回は意志が固いみたいなんで、もう諦めざるを得ないと思っています。

終わらさせてください。

申し訳ございません。

 

ということは、今回はまあ途中リタイアってことなので

 

途中リタイアでフィニッシュです

 

期待してくださった方、申し訳ないと思っています。すみません。

 

あのー、図々しいお願いなんですが…

車が残ってるもんで、どなたか使ってくれれば僕としては嬉しんですが。

何でもいいんです業種は!

たぶん何でも出来ると思います。

 

おにぎり屋さんじゃなくて?

 
 

もう少し手を加えれば、ラーメン出来るでしょうし。

 

もしも使いたい方がいらっしゃれば、応募してきてくれれば、どなたかに差し上げたいんですけども。

その志願者に対して。

 

成立した志願者に対して?

 
 

はい。

 

 

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