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マネーの虎の志願者[辻直哉]のその後【ロコロール】500万円マネー成立後オープン初日!

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安田社長

目次

オープン初日までの準備

500万円を獲得した男が最初にした事は…

 

えーと、今ですね、一応会社を辞めてきました。はい。

 
ロコロール
 

誰も守ってくれないと言いますか

 

今までですと何やっててもですね、サラリー(給料)という形で生活の安定はあったんですけども…

それ以上にですね、もっと大きなモノをですね、掴みたいというですね、ワクワク感の方が強いですね。はい。

わくわく感などとんでもない。

このあと男に次々と困難が襲いかかる。

ロコロール
 

何が入ることになりました?

 
 

今度またブランド系のところが。

 
ロコロール

男が狙っていた物件は、もう無くなっていた…

物件探しは白紙となる。

ロコロール

センター街をくまなく探し回るが、その界隈は大手のファストフードがぎっしりと立ち並ぶ。

路地裏にすら空きの物件はない…

やっとよい条件の物件が見つかるも、保証金が1200万円。

予算はあくまでも300万円だ。

ロコロール

予算に見合う物件は、渋谷センター街から遠く離れた場所のみである。

ロコロール
 

人通りも全然ないですし、雰囲気的にも良くないと思いますね。

 

物件がどうしても見つからない…

男は金を投資してくれた安田社長に相談に出向いた。

何か適切なアドバイスがあるに違いないと。

しかし安田が珍しく怒る。

 

最初に謝らなければいけませんけども。

 

あのー、やはり300万円って物件になりますと、あることは確かにあるんですけども、やはりセンター街から1本外れたりとかですね。

 

それ無いの?お前。

 
 

あのー、すいません。

 
ロコロール
 

俺は六本木でやる時に本当に土下座したぜ。

 

今のアルカトラズのビルのオーナーに。

お金が足りなくて…

足りなかった。

で、あと1200万円足りなくて、本当に俺はやらしてくれって話を何回も言って。

「いやー、安田君、止めた方がいいよ君は」って言われたんだもん。うん。

言われたけど「俺はもうここでやる」と。

だけど何回も通って、最終的には後払いにしてもらったよ。

残りの1200万。うん。

ロコロール
 

そういうことをやった方がいいよね。

 

誰もやってくれないんだもん。そんなこと嫌なことは。うん。

自分が社長というかやるんであれば、やっぱり1番嫌なことは自分でやらないと。

不安なことは全て自分がやる。ということで。

「自分にも出来た。お前にも出来る」

安田は叱咤激励を飛ばした。

安田に言われた言葉が胸に響く。

土下座をしてまで物件を手に入れたマネーの虎安田を見習い、意地でも自分で探す。

ロコロール

もうセンター街に拘っている暇は無い。

範囲を広げて物件を探してみることに。

ロコロール

渋谷で物件を探す日々が続く。

今日、渋谷の地で予算300万円で手に入る物件はあるのかどうか。

男は見の程知らずなのか。

物件探しと同時に、男にはやらなくてはならないことがある。

社長が認めてくれた物以外に、もう一つヒット商品を作ること。

ロコロール

今回、安田の店で試験的に男の試作品を出してアンケートを取ることにした。

 

美味しい物は売れると考えていますけど、一応食べて頂くお客様に対しては、初めて食べるものだと思いますので。

 

社長が認めてくれた物以外に、もう一つヒット商品を作りたい

ロコロール

かつて、一流の食品メーカーでヒット商品を連発したその男

アイディアは豊富にあった

試作品を作っては食べる…

絶対に売れるファストフードとは如何なるものか

海苔の上にトルティーヤというタコスの皮を巻いてみた

ロコロール

見てくれには拘らない。味だ。とにかく味だ。

試作品を作っては自分の舌で審判を下す。

孤独な作業だ。

ロコロール
 

なんかこれですとタコス屋さんと一緒ですもんね。

 

試食を繰り返した末、男は自身を持って出せるひとつの商品が完成した。

それは、ゴハンを春巻きの皮で巻いて揚げた、正しく春巻きのようなもの。

ロコロール

客観的な感想を聞くため、安田の店のスタッフに試食をしてもらう。

 

試食してもらってよろしいでしょうか。
トマトのリゾットをベースで…

 
 

これピクルスですか?

 
 

ピクルスです。

 
ロコロール

果たして、お味は…

 

あのね、単なる春巻きかな。

 
ロコロール
 

あのね、別に不味くは無いんですけど、これは。

 

単なる春巻きだった

ロコロール
 

ロコロールってやっぱり

 

やっぱり初めに言葉ありきの部分が多かったんですよね。

それが実際自分自身も、中身無いじゃんっていうことに気付いてですね。

今大変かもしれないですけども、ちょっとやって行きたいですね。はい。

ですので場所も妥協したく無いですし。

ロコロール

商品は未だ決まらず…

それと並行して店の物件も探す

この日、原宿まで場所を広げた

するとある看板を発見

ロコロール

そこは竹下通りの出口付近にある、原宿アベニューというショッピングモールの看板だった

ロコロール

その中に、男のイメージ通りの店舗を見つけた

イカ焼きの店が失敗した跡だとか

ロコロール

しかし、気になるのは家賃と保証金

予算は300万円だが…

 

この5番の方が、空き予定という形を確認したものですから。

 
ロコロール
ロコロール
 

そうですね、保証金が無いということで、初めてやられる方が多くて。

 

保証金が要らないというこの物件だが…

男は決めかねていた

なぜなら前の店が失敗したのには理由があると思ったから…

しかし、男は前向きに考えた。

原宿という若者が集まる街は、新しいファストフードの夜明けに格好の場所ではないか。

獲得した500万円から165万円をその物件代に充てた。

ロコロール
 

おはようございます。

 
 

こちらがマスターキー。

 
 

よろしくお願いします。

 

ついに、店を手に入れた。

オープンまであと2週間。

ロコロール
 

寝ててもね、あと14日もすればオープンしちゃいますし。

 

ならば出来ることを今やっておきたいと思いますし。

やるしかないんじゃないですかっていう言葉しか無いですよ。

自分の城は手に入れた。

しかし武器である商品が完成していない…

新しいファストフード

当たり前だが、売れるヒット商品を作らないと店は潰れる。

ロコロール

オープンまで時間が無い。

男の逆転劇が始まった。

社長との約束は、来客人数500人、1日の売上は25万円。

これまでの準備は失敗などあり得ないほど完璧であった。

 

オープン当日 開店2時間前

そしてオープン当日、開店を見届けようと、吉田栄作が原宿竹下通りを訪れた。

 

あー、ロコロール。ありました。

 
ロコロール
 

おはようございます!
あっ、どうも。
ご無沙汰で。

 
 

久しぶりです。

 
 

辻さん、どうも。

 
 

ありがとうございます。
わざわざ。

 
 

いよいよ今日オープンということで。

 

おめでとうございます。

あの時に、売上目標というか、辻さんの中での目標が、確か休日で500人。

で、具体的な売上として25万円ですよね。

その辺の目標というのもお変わりなく?

 

はい。

 

変わっておりません。

この立地なら十分出来ると思いますので、考えております。

ロコロール

完全武装で迎えたオープン。

食の天才は自身に満ち溢れていた。

 

午前10時 ロコロール開店

 

お待たせしました!

 

ロコロール今からオープンするのでよろしくお願いします。

お願いしまーす。

ロコロール

この日は日曜日。

原宿竹下通りは大勢の人出で賑わっていた。

これで客足も望める。

が、しかし、男の店だけ客が来ない。

男はなすすべくもなく立ちすくすのみ。

するとその時。

 

お客さん呼んできて下さいよ!

 

アルバイトから苛立ちの声が。

考えてみれば、この店の存在自体が知られていない。

男はチラシ配りに走った。

ロコロール
 

おはようございます。

 

ロコロール今からオープンしますのでよろしくお願いします。

 

午前11時 初めての来客

 

いらっしゃいませ!

 

初めての客はオープンから実に1時間が過ぎた頃だった。

マネーの虎で掴んだ500万円が店となり、初めての売上390円を上げた。

男はやっとスタートラインに立った。

 

よく掻き混ぜてお食べ頂けますか。

 

味に自身がある男は喜びを表情には出さない。

ロコロール

その頃、あの男がロコロールを食べてみたいと言い出した。

食のヒットメーカーの渾身作を吉田栄作も食べてみたいと自ら店に向かうという

原宿にオープンしたロコロールの店。

吉田栄作も食べてみたいと自ら客になりすまし買いに行った

 

いただきます。

 
吉田栄作
 

うまいっすよ、これ!

 
 

うん、美味しいです。

 

 

午後2時 来客が急増

午後2時を過ぎて、店の前の行列が出来る。

しかし、店内が活気づいたかのように見えるこの風景に、ことあととんでもない状態になってしまう。

商品の提供が間に合わない。

待たせすぎて帰ってしまうお客さんもいた。

オープン初日の緊張からか、オペレーションが間に合わない。

味には自信があったが、それは誤算だった。

大きな誤算に、完璧だった男の自信が音を立てて崩れ始める。

なぜだ。こんなはずじゃなかった。俺は完璧だったのに。

 

午後5時 来客が途絶える

閉店まで4時間足らず。

再び客足は途絶えた。

しかし、来客500人、売上25万円は絶対のノルマだ。

 

じゃあよろしく今から!
行ってきます!

 

その瞬間、男は店を飛び出した。

なりふり構っていられなかった。

かつては一流食品メーカーの花形であるヒット商品の開発者。

それが今は客の呼び込みを。

 

本日オープンしたロコロールです!

 

ハワイのファストフード、ロコロールです!

原宿アベニュー内です!

ロコロール

まさに悲痛な叫び。

かつては一流食品メーカーの花形。

そんな無用な肩書き、捨ててしまえ…

捨ててしまえ…

 

ハワイのファストフード、ロコロールです!

 
 

ハンバーグにドリンク、ドリンク無料です!

 

味は完璧。

しかし商売人としてはド素人。

男の中で栄光と屈辱が入り混じり、冬の原宿竹下通りにその声は、ひときわ大きく響いていった。

電話)ピロロロロッ

店から緊急の呼び出しが。

今度は何が起きた。

目の前にまさかの行列が。

商品は飛ぶように売れ始める。

男の眼差しは、明らかに数時間前のものとは違っていた。

ロコロール

 

午後8時 安田社長到着

そしてついに、全額投資した安田社長が現場入り。

レストランプロデューサーとして常に業界の異端児とされる安田だけに、今回新しい食を作ろうとする男の志に共鳴した。

しかし、安田の求めるものはただ1点。

その男が掲げたノルマを達成するかどうかだ。

果たして男はどんな結果を報告するのか。

 

はい、お疲れ様ー。

 
 

あー、すいません、お疲れ様です!

 
 

無事にオープンおめでとうございます。

 
 

ありがとうございます。

 
ロコロール

刑務所風のレストラン、アルカトラズを主宰する業界の異端児安田久は、新しいファストフードロコロールに金を全額投資した。

果たしてその男はノルマを達成できたのか。

 

今日はオープンおめでとうございます。

 
 

ありがとうございます。

 
 

どうですか感想は?
終わってみて1日目。

 
 

疲れは全然僕は無いです。

 

ただ期待と不安というバランスがあった時に、凄い嬉しい気持ちがあるんですけど、やはり不安の方が…

 

売上。調べて来てくれる?

 
 

はい。失礼します。

 

何度も言うが、男はノルマを掲げた。

1日に来客人数500人、売上25は万円。

これは投資した安田社長との絶対の約束だった。

果たして達成できたのか。

ロコロール
 

失礼します。

 

えっと、今確認したんですけども。

来客として426名。

ただ、売上の方が15万6040円。税込みになります。

 

目標より10万円少ないってことか。

 
 

はい。

 
 

ジュースだけの人もいる?

 
 

はい。

 
 

それ売れなかった理由は何?

 
ロコロール
 

理由はまずオペレーションがやはり手間取ってしまった点が1つあります。

 

あと、やはりもっとこちらかのアピールが足りなかったと思いますし。

 

チラシを撒いてたの?

 
 

はい。

 
 

ふーん。それでも来ない?

 
 

はい。

 
 

オープニングでチラシを撒いて

 

ましてやこれだけ人が歩いてる所で撒いて来ないってことは、チラシを変えないとダメだね。

こんな結果ないもん。

あり得ない。

ロコロール
 

まあでも、今日は売れなかったけど、そういうのは時の運だから。

 
 

これがスタートだから、いつかお前は成功するよ。

 

 

 

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